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テンプレート:コンピュータゲーム

スターフォックス コマンド』(Star Fox Command)は、2006年8月3日任天堂より発売されたニンテンドーDSシューティングゲームスターフォックスシリーズの第5作目。

概要

シリーズ初の携帯ゲーム機専用ゲームソフト。従来のシリーズ作品のように十字キー(もしくはスティック)やブーストボタン、ブレーキボタンなどで自機を操縦するのではなく、スタートボタン及びセレクトボタンを除いた全ボタンをレーザー発射ボタンとして使用し、タッチスクリーンで自機の操縦、加減速などを行うものとなっている。

ステージは従来のように単にボスを倒してクリアしていくものではなく、マップ上の敵機やミサイル、味方基地を占領している敵母艦を破壊しながら「エネミーコア」と呼ばれるものを回収してクリアしていくものとなっている(ステージによってはエネミーコア回収後にボスが出現する場合もある)。

ステージをクリアする度に行われる会話シーンでの選択肢によってその後のストーリー展開が変化するようになっている。そして今作ではマルチエンディングを採用しており、シナリオの進め方によって最終的に9種類の結末に分かれる。

ストーリーはベノムより飛来したアングラー皇帝率いるアングラー軍と戦うものとなっているが、最終ボスが必ずしもアングラー皇帝になるとは限らず、アングラー皇帝を倒さずにエンディングを迎える場合ある。

本作ではシリーズ初期のデザインを手がけた今村孝矢がプロデューサーを務めているほか、SFC版でプログラマーを務めたディラン・カスバート(Dylan Cuthbert)がディレクターを務めている。


あらすじ

アンドルフの野望が阻止されて数年が経ち、惑星ベノムは禁断の地として誰も立ち入る事無く静寂を保ち続けていたが、突如ベノムからアングラー皇帝率いるアングラー軍が次々と現れ、ライラット系各惑星に攻撃を仕掛けてきて、瞬く間に文明都市は占領された。

ライラット系の危機に立ち上がり活躍してきたスターフォックスのメンバー、ペッピー、スリッピー、ファルコはそれぞれ新生活を送っており、一時チームを離脱していた。後にメンバーに加わったクリスタルはフォックスと愛を育んでいたが、スターフォックスを辞めて欲しいというフォックスの意志に反発し、自らチームを離れ行方不明となっていた。

スターフォックスのリーダーで、ナウスと共に2人で続けていたフォックスだったが、アングラー軍と戦う事を決意する。

登場キャラクター

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キャラクターは一切喋らないが、従来のゲームでよく見られる、キャラクターの会話の「ポポポ」という音を用いている。また、オプション画面ではその音を自分の声にすることも可能である。

プレイヤーキャラクター

今作では、各キャラクターごとに能力の異なる専用の戦闘機が用意されており、それがそのまま各キャラクターの能力となっている(クリスタルの機体は2種類あり、ストーリーによってどちらに乗るか変化する)。

機体による性能の違いはレーザー、チャージによるロックの形式、ボムの最大所持数、シールド、ブースト、敵弾反射時に得られるタイムボーナスである。

また、戦闘時のBGMも各キャラクターごとに固有のものが用意されており、フォックス、ファルコ、スリッピーの3人にはBGMが2種類用意されている。

フォックス・マクラウド
本作の主人公。やとわれ遊撃隊「スターフォックス」のリーダーであったが、メンバー達が次々と離れていったため、現在はナウスと2人で行動している。チームから追い出してしまったクリスタルのことを気にかけている。
シナリオによってはスターフォックスを解散して仲直りしたクリスタルと家庭を築いたり、スターフォックスを辞めレーサーに転職するといった結末を迎えることがある。また、とあるエンディングでは故郷「パぺトゥーン」に行きつけの店があることが判明する。
専用機はアーウィンII。シールドもブースト性能も安定しており、ボムも2個まで所持できる扱いやすい機体。レーザー、ロックはシングルだが、シナリオ展開によってはツインやマルチに強化される場合がある(ただし本人はこのスタイルが気に入っているらしく、改造に関して肯定的な反応は見せない)。
スリッピー・トード
フォックスの古くからの親友。現在はアマンダという恋人ができ、彼女との生活を優先させている。フォックスの呼び出しによって、逸早くスターフォックスに復帰する。シナリオによってはスターフォックスを引退しアマンダとの家庭を築く展開もある。
専用機はブルフロッグ。名前は「ウシガエル」の意。ブースト性能は低いがシールドは高い安定性重視の機体。ロックができない代わりにツインレーザーよりも威力の高いプラズマボールを搭載している。ボムを3個まで所持できるのが最大の特徴。
ファルコ・ランバルディ
スターフォックスのエース・パイロットであったが、現在はチームを離れ、暴走族時代の仲間と宇宙を飛び回っていたが、今回の事件から再びスターフォックスに復帰する。合流の遅さに定評があるらしい。シナリオによってはスターフォックスを辞め、独自に遊撃隊を結成する展開もある。
専用機はスカイクロー。チャージ弾が複数の敵をロックできるマルチ形式なのが特徴で、タイムボーナスも3秒と多めになっている。シールドの脆さが欠点。
クリスタル
フォックスの恋人で、危険な仕事に巻き込みたくない、スターフォックスを辞めてくれないかというフォックスの意志に反発し、自ら脱退。コーネリア防衛軍やスターウルフのメンバーになっている。とあるステージの冒頭ではアンドルフとの戦いの意義の根幹を揺るがしかねない発言をする。
本作のシナリオの結末に大きく関わっており、フォックス達の行動によって彼女の運命は大きく左右される。
専用機はコーネリアファイターで、スターフォックスのチームとして参戦している場合はクラウドランナーとなる。レーザーはツインだが、ボムは1個でブーストも若干低い。
ルーシー・ヘア
ペッピーの娘。かつては父への憧れからパイロットを志願していたが、現在はフィチナで宇宙物理学の教師をしている。フィチナにてフォックス達と共闘し、ルートによってはペッピーを救出すべくコーネリアに向かう。
母親(ペッピーの妻)の名前はビビアン・ヘア。病によって既に亡くなっている。
専用機はスカイバニー。ピンク色のカラーリングで、ハートマークと6番のナンバリングが施されている。シールド、ブースト性能共に低めだが、レーザーはプラズマでチャージ弾も撃てる。
アマンダ
スリッピーの恋人。アマンダがスリッピーに惚れたらしい。積極的なタイプで、再び戦場に復帰しようとするスリッピーを引き止めたり、逆に自身が戦闘に参加することもある。シナリオの結末によってはスターフォックスのメンバーとなる。
専用機はタッドポール。オタマジャクシのようなデザインをしている。ロックはマルチだが、それ以外の性能が低め。
キャット・モンロー
ファルコの宇宙暴走族仲間だった女性。肌の色がピンクから黒へと変化し、姉御肌的な性格になっている。一見気まぐれに見えるが、ファルコに気があるらしい。
専用機はスクラムジェット64版に登場したキャット・ウィングに近いデザインをしている。カーブレーザーという特殊なレーザーを装備している。
ウルフ・オドネル
フォックスのライバルであるスターウルフのリーダー。積み重ねてきた悪事に裁きが下され、現在はメンバー共々指名手配となり、莫大な懸賞金をかけられた尋ね者となっている。本人はそれを快く思っておらず、スターフォックスよりも先にアングラー軍を壊滅させることで汚名を返上しようと企んでいる。
自身がフォックスに一目置いているところもあり、今作では敵として登場するほかにも、ルートによってはフォックス達に協力する展開がある。
専用機はウルフェン。レーザーがツインなのに加え、ロックもマルチ形式となっておりフォックスのアーウィンIIを上回る性能になっている。ただしボムの所持数は1個のみ。
レオン・ポワルスキー
冷徹なウルフの相棒。現在のスターウルフの中ではウルフと並んで古株。今作では一人称が「私」から「俺」に変更されており、口調も荒々しくなっている。また、プロフィールでは根は明るく仲間思いという意外な一面が明かされている。それ故に付き合いの長いウルフとの信頼関係は厚い。
専用機はレインボーデルタ。レーザーを持たずチャージ弾のみで戦う特殊な機体で、照準を敵に合わせると自動的に弾が発射されるワイドロック形式になっている。シールドも高い安定重視の機体となっている。
パンサー・カルロッソ
アサルト』に引き続き登場する、スターウルフの一員。ギザで女たらしだが、本気で惚れると一途なタイプ。相変わらずクリスタルに惚れ込んでおり、今作でもアタックを続けている。
専用機はブラックローズ。ザッパーが最大の特徴で、これは連射性が低い代わりに威力が非常に高く、大型ミサイルも3発で撃墜する程である。
アッシュ・ボウマン
コーネリア防衛軍のパイロット。白い猿の姿をしている。スターフォックスに憧れを抱いている。実はアンドルフの孫で、この戦いの鍵を握る人物でもある。エンディングによってはアンドルフの後継者となる。
専用機はモンキーアロー。アーウィンを意識したようなカラーリングになっている。性能もアーウィンIIと似ているが、レーザーがツインでブースト性能がやや低め。
ペッピー・ヘア
すでにパイロットを引退しており、現在はペパー前将軍の推薦によりコーネリア防衛軍の将軍の座に就いている。シナリオ展開によっては自ら戦いに赴き、一時的にスターフォックスへ復帰する。
専用機はアーウィン。レーザーはツインで、タイムボーナスも3秒と、通常のアーウィンIIよりも性能が高い。
ビル・グレイ
コーネリア防衛軍のパイロット。フォックスとは幼馴染で宇宙アカデミー時代からの友人同士である。今作ではフォックスと対面する場面はなく、カタリナにやって来たファルコ達と共に闘う。
専用機はコーネリアファイター。レーザーがツインで、タイムボーナスも3秒となっているが、チャージ弾は撃てない。クリスタルが使用しているものもこれと同一の性能である。
ジェームズ・マクラウド
フォックスの父親。初代スターフォックスのリーダー。アンドルフとの戦いで仲間の裏切りにより死亡したはずだったが…。
専用機はアーウィン。性能はペッピーのものと同じ。

非プレイヤーキャラクター

イベントなどで登場するキャラクター。

ナウス64
スターフォックスのオペレーターロボット。現在もフォックスと共に活動を続けている。母艦となるグレートフォックスの操縦を担当し、様々なナビゲーションを行う。イベントシーンでは従来作よりも活発に会話し、皮肉や嫌味など毒のある発言もするようになっている。
そのため作中ではスリッピーやファルコに機能停止させると脅されたり、フォックスとウルフのコンビネーションを評価してウルフを逆上させたり等散々な目に遭っている。
ベルツィーノ・トード
スリッピーの父親。コーネリア防衛軍に勤める科学者。アングラー一味がアンドルフが開発したバイオウェポンから進化した存在であることを突き止める。
アンドリュー・オイッコニー
『アサルト』では亡き叔父アンドルフの残党を率いてコーネリア政府に反旗を翻したが、スターフォックスによって倒された。しかし、今作でも生きていることが判明。今回はアングラー軍にスカウトされ、再びフォックスの前に立ちふさがる。アングラー軍から授かった「デスクラブ」に搭乗して戦う。
ピグマ・デンガー
『アサルト』にてアパロイドに侵されて死亡したと思われたが、巨大メカと一体化して生き延びている(自我も取り戻している)。4つの立方体で出来ているため、段ボールと言われるのを嫌っている。ウルフ達の依頼で(ストーリーによっては私怨で)またしてもフォックス達の邪魔をしてくる。
アンドルフ
かつてライラット系の侵略を企み、フォックスによって倒された天才科学者。密かにベノムの酸の海の浄化させる装置を開発していたことが判明し、今作戦を遂行する為の大きなカギとなっている。タイタニアにて彼の亡霊がバイオウエポンと共にこの装置を護っている。

アングラー軍

今作の敵勢力。ベノムの硝酸の海から姿を現し、ライラット系の各惑星を襲撃した。海洋生物の姿をした者達で構成されている。その正体はアンドルフが残したバイオウエポンが独自で進化したもの。

アングラー皇帝
アンドルフやアパロイドに代わってライラット系に襲い掛かる悪の皇帝。チョウチンアンコウの姿をしている。ベノムの硝酸の海を本拠地にし、フォックス達に対して手強い攻撃を仕掛ける。最終決戦時には自身も「アローヘッド」、「エンペラーアングラー」に搭乗して戦う。
オクトマン
アングラーの部下。タコの姿をしている。卑劣な性格。「オクトポッド」と「オクトファイター」で戦いを挑む。『F-ZERO』シリーズに登場するオクトマンと同名のキャラクターで、姿もほぼ同じである。
ザザン
アングラーの部下。のような姿をしている。アングラーと間近で話しているところをみるとかなりの側近であろう。オクトマンと共に専用機でフォックスたちに戦いを挑む。
ゾルゲ
アングラーの部下。見た目はイカの姿である。アングラーから巨大レーザー兵器「ソーラーサテライト」を預かっている。
シャーマン
アングラーの部下でオクトマンの部下でもある。見た目はシュモクザメの姿である。搭乗する戦闘機もやはりサメの形をしている。

ステージ

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ステージのクリア条件は各エリアにある空母の破壊と敵機体とミサイルの殲滅であるが、ステージによっては敵を殲滅した後に、ボス機体との戦闘になる場合がある。また、同じステージでもシナリオによっては戦うボスが変化する。

フィールドBGMは全て64版で使用された曲のアレンジとなっており、移動時や戦闘開始時等に曲調が変化する演出になっている。

コーネリア
自然と科学が調和したライラット系平和の要とされる惑星。既にアングラー軍の侵攻が行われており、フォックスの最初の作戦舞台となる。
ステージは6種類で、ボスは「ザザンガ・ナイン」、「スプリッター」。
アステロイド
隕石に覆われた宙域で、マップ中の隕石群の通行すると進路が乱れルートゲージを浪費させられてしまう。初回ではここがラストステージとなる。
ステージは4種類で、ボスは「アローヘッド」、「バイオブレイン」。
フィチナ
極寒の惑星で常に雪が降り積もっている。ペッピーの娘であるルーシーが登場する。スターウルフのメンバーが潜伏している他、オイッコニーの率いる軍隊がこの惑星を侵攻している。
ステージは3種類で、ボスは「スターウルフ」、「デスクラブ」。
アクアス
海洋の割合が8割となっている惑星。スリッピーの恋人アマンダが登場し、スリッピー自身も大活躍する。ここに登場する敵の多くはバイオウエポンである。
ステージは4種類で、ボスは「オクトポッド」、「デビルシャーク」。
カタリナ
自然に恵まれている惑星で、コーネリア防衛軍の前線基地がある。スターウルフに加入したクリスタルとフォックスがここで再会する。ファルコで此処に来た場合はビルが登場する。
ステージは3種類。
ソーラ
マントルが地表に露出している灼熱の惑星。アングラー軍の巨大衛星兵器が開発されており、フォックス、ファルコ、ウルフの3人による、衛星兵器の破壊作戦が行われる。
ステージは2種類で、ボスは「ソーラサテライト」。
タイタニア
古代文明の兵器や防衛システムが今もなお稼働をし続けている禁断の惑星。アンドルフの遺した浄化装置を巡って、装置を護るバイオウエポンとの戦いが行われる。
ステージは4種類で、ボスは「キラー・ビー」、「サンドワーム」、「モナーク・ドドラ」、「ゴリランナー」。
ベノム
ライラット系の外縁部に位置する辺境惑星。海底にアングラー軍の本拠地があるが、硝酸の海であるために侵入は困難である。浄化装置によって海への侵入が可能となりアングラー軍との最終決戦が行われた。
ステージは4種類で、ボスは「アローヘッド」、「エンペラーアングラー」。浄化された後は、自然豊かな惑星として生まれ変わっている。
セクターXYZ
各宙域に英字のような星雲が浮かび上がる場所。セクターZではフォックスとクリスタルが再会し、セクターX、Yではスターウルフを追跡するファルコ達の前に変わり果てた姿のピグマが襲いかかる。
ステージは3種類で、ボスは「ピグマ」。

Wi-Fi

バトルロイヤル
4人で対戦する。対戦相手は指定できない。戦績が反映される。
フリーバトル
2〜4人で対戦する(人数は予め指定する)。フレンドコードを交換した相手同士と行うフレンドバトルと、全く指定しないランダムバトルも可能。

脚注

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外部リンク

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